概要
前回、ルータ機能を使って VLAN 同士を接続させてみました
このままだとサーバを VLAN に追加したときに毎回 IP を手動で設定しなければなりません
面倒でなければそれでも問題ないですが、IP を振るのが面倒な場合にルータの DHCP 機能を使うと設定の手間を省くことができます
環境
- ニフティクラウド (2016/12/18 時点)
- Region: east-1 (Zone: east-12)
- ゲスト OS: CentOS6, 7
DHCP コンフィグの作成
環境は前回のものをそのまま使います
まずは DHCP コンフィグを作成します
「ネットワーク」->「DHCP コンフィグ」から「DHCP コンフィグ作成」を選択します
「自動割り当て IP アドレス」の右端にある「追加」ボタンを押します
DHCP コンフィグの作成では VLAN で指定した CIDR の範囲で DHCP として割り当てる IP の範囲を指定することができます
今回は 192.168.0.100 から 192.168.0.254 の範囲の IP を使用するようにしました
これで作成すれば OK です
ルータへの DHCP コンフィグの設定
作成した DHCP コンフィグをルータに割り当てます
「ネットワーク」から構成図を表示します
そして、ルータを表示し「ルーターの操作」から「ネットワーク設定変更」を選択します
ネットワークの設定変更画面で今回作成した DHCP コンフィグの CIDR の範囲に該当する VLAN 側の DHCP コンフィグを変更します
今回は vlan1 側に DHCP コンフィグを割り当てるので以下のようになります
設定を反映させれば完了です
コンパネの注意書きにもありますが、この操作はルータの再起動が必要になるのでサーバ同士での通信断が発生するため本番環境などの場合には注意して操作してください
若干反映に時間がかかるので待ちます
ルータの設定を確認して以下のようになれば設定完了です
既存のサーバで動作確認
ルータへの反映が完了したら早速 DHCP で IP アドレスが振られるかどうか確認してみましょう
vlan1 に所属していた c6 サーバは固定 IP に設定していたので、以下のように /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
を書き換えてインタフェースを再起動してみます
DEVICE=eth1
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
PEERDNS=no
- ifdown eth1
- ifup eth1
これで IP がどうなるか確認してみましょう
前回までだと 192.168.0.10 を固定 IP にしていましたが、DHCP コンフィグで指定した範囲の IP が割り当てられていることがコンパネ上で確認できると思います
新規にサーバを作成して動作確認
新規でサーバを作成した場合の IP の割り当てについても動作確認してみます
サーバを作成する際にプライベート側のネットワークの指定で vlan1 を指定しかつ IP アドレスの欄を「自動割り当て」にします
これで新規 + VLAN 環境の場合でもプライベート側の IP アドレスを自動で付与することができます
サーバを作成してコンパネ上で IP がどうなっているか確認しましょう
!?
が、付与することは付与できたのですが IP アドレスが DHCP コンフィグで指定した start からの値ではなく単純に若い方から順番に振られる感じでした
もしかしたら新規で作成した場合は DHCP コンフィグの値が無視されているのかもしれません
ちなみにこの状態になって ifdown -> ifup を繰り返しても再度同じ IP が振られてしまいました
また、試しに更にサーバを追加で作成してみましたがやはり若いほうから IP が振られてしまいました
今回は CentOS6, 7 で挙動を確認しましたがどちらも同じ感じでした
もしかすると他の OS だと挙動が違うかも、、、たぶんないと思いますが
サーバ側での追加作業
前回も実施しましたが、実際に別の VLAN のサーバと通信させるためにはルーティングの追加作業は必要です
以下の
最後に
ニフティクラウドのルータの DHCP 機能を使ってみました
これで VLAN 内のサーバに対しても動的に IP を振ることができるので設定の手間が省けます
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