概要
過去に Skype を使った Podcast 収録方法をご紹介しました
今回はマイク 2 本と Mac 1 台を使ってローカルに 2 人の声を収録する方法を紹介します
環境
マイクは USB 端子を使って直接 MacBook Air に接続すれば OK です
なぜこの構成にするのか
遠隔地の方とやる場合は過去に紹介した Skype をつかう方法でいいのですが対面で収録する場合には Skype は不要です
逆に Skype を使ってしまうと収録している声とリアルで聞こえることにラグが生まれてしまい非常にしゃべりづらいです
なので、対面の場合にはローカルに直接録音しています
実は過去にマシンを 2 台使ってそれぞれのマシンに録音する方式をとっていました
それぞれのマシンにそれぞれの声を録音しあとで 2 つの声を合体することで会話にしていました
それでも問題ないのですがそれだと単純に 2 台のマシンを持ち歩かないといけないので大変です
という理由でマイク 2 本+ Mac 1 台という構成で録音する方法を紹介します
あとは実はこの構成を紹介しているサイトや情報があまりなく、同じように困っているように人が多いように見受けられ、やってみたところ上手くいったので紹介します
設定方法
マイクと Mac は上の写真のように USB 端子を使って直接接続すれば OK です
事前準備
今回使用するソフトウェアは
- Soundflower (公式から)
- LadioCast (Mac App Store から)
- GarageBand (Mac App Store から)
です
こららのソフトは事前にインストールしておいてください
Mac のサウンド設定
入力装置を「Soundflower (64ch)」にします
2ch でもできると思いますが今回は 64ch にしました
また、マイクが 2 本認識されていることも確認してください
GarageBand 設定
環境設定です
出力デバイスと入力デバイスは先ほど設定したシステム設定を使います
トラックはオーディオトラックを 1 つ追加します
そして下部のトラックの入力を「Soundflower (64ch)」にします
LadioCast の設定
入力1 を「UAB-80」入力2 をもう一方の「UAB-80」にします
表示上はどちらも同じなのですがプルダウンを開くと 2 つの UAB-80 があるのでそれぞれで別のものを選択してください
そして入力1 と入力2 の「メイン」のボタンを有効にします
出力メインは「Soundflower (64ch)」にします
ようするに 2 つのマイクの入力を Soundflower (64ch) にまとめて 1 つのチャネルにしそのチャネルへの出力を GarageBand で録音する感じです
今回の構成のデメリット
LadioCast で 2 つの入力を 1 つの出力にまとめている関係上、GarageBand でそれぞれの声を別のトラックとして録音することができません
これは例えば自分の声だけゲインするということができません
録音したら相手の声があまり聞こえないから相手側だけゲインしたり相手のノイズが酷いので相手側だけノイズ削除するということもできません
録音した結果お互いの声がほぼ同じ声量であれば問題ないのですがそうでない場合に今回の構成は弱いです
特に ECM-PCV80U はマイクと口の距離が離れていると声が小さくなりがちです
10cm 以内であればはっきり声が聞こえますがそれ以上離れると途端に声が小さくなってしまいます
なのでなるべくマイクを近づけて収録しなければならないというデメリットもあります
そういった場合には実は Skype を通して録音したほうが良いというケースもあります
Skype には自動でマイク音量を調整する機能があるので、声が小さい場合に自動で大きくしてくれます
あとは単純に他のマイクを使うという手がありますが、そうすると逆に今回の構成は取れないと思います
ECM-PCV80U はバスパワー方式のコンデンサマイクで USB 端子で動作するのが最大の特徴です
他のコンデンサマイクのようにファンタム電源のような特殊な電源が不要で USB に挿すだけで使えるので今回の構成を取ることができます
最後に
ECM-PCV80U 2 本と Mac 1 台を使って Podcast を収録する方法を紹介しました
ECM-PCV80U はコスパが良いマイクとして有名ですが、使ってみた感じだと正直 Podcast には向いていない気がしています
ただバスパワー方式という特徴を利用して今回のような構成を取ることができるのは嬉しい点かなと思います
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