2015年10月23日金曜日

CentOS に Latex をインストール

概要

Latex で文書を作成できる環境を整備したのでメモしておきます
すごい久しぶりに使った気がします

環境

  • CentOS 6.7 64bit
  • platex 3.141592-p3.1.10
  • dvipdfmx 0.0.31

インストール

  • yum -y install texlive-latex
  • yum -y install texlive-east-asian
  • yum -y install dvipdfmx

texlive-latex で Latex のインストールを実施し
texlive-east-asianplatex というコマンドをインストールしています
platex は Latex 上で日本語を使うために必要なコマンドです
dvipdfmx で platex で作成される dvi ファイルを pdf に変換するコマンドをインストールします

サンプル作成

  • sample.tex
\documentclass[12pt,a4j]{jarticle}

\title{タイトル}
\author{kakakikikeke}
\date{\today}

\begin{document}

\maketitle

\begin{abstract}
概要
\end{abstract}

テスト
\end{document}

\ で始まるものを「コマンド」呼びます
\documentclass は必須コマンドで jarticle というクラスを利用します
他にも jreport や jbook というクラスがあります
jarticle は短めの日本語文書を書くために用意されたクラスです
jrepot はそれよりはちょっと長め、jbook はそれよりも長めで本を書くためのクラスです

\documentclass から\begin{document} までをプリアンブルと呼び、ここでメタ情報の定義や外部スタイルの読み込み ( \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} … etc ) などを行います

\begin{document} 内に本文を記載します
\maketitle と記載すると文書冒頭にメタ情報に記載した情報を元にタイトル情報を記載してくれます

\begin{abstract} に概要を記載します

、、、等々いろいろとコマンドがあるので詳細は この辺 を見たり Web で調べてください
「latex + やりたいこと」でググれば大抵は出ると思います

ビルド

tex -> dvi -> pdf という順番でビルドします

  • platex sample.tex

で tex -> dvi が作成され

  • dvipdfmx sample.dvi

で dvi -> pdf が作成されます
あとは pdf を開けばドキュメントを確認することができます
sample_pdf.png

** WARNING ** No character mapping available.

というエラーというか警告が出て日本語が文字化けする場合は .tex ファイルの文字コードを EUC_JP に変更してください

  • nkf -e --overwrite sample.tex

emacsの設定

これはおまけですが、自分は emacs で .tex ファイルを編集するので emacs を使っている方は設定したほうがいいと思うことを紹介します

YaTex (Yet Another TeX mode for Emacs)

という拡張があります
読み方は「やてふ」です
package.el が使えるのであれば「yatex」という拡張をインストールすればOKです

インストールしたら

  • M-x yatex-mode

とすればモードがやてふモードになります
いろいろと機能がありますが自分は補完機能が使いたくてインストールしています

  • Ctrl-c b space で \begin コマンドを補完
  • Ctrl-c space で随時補完

とかとか emacs 上でビルドすることもできます
emacs で Latex を書くなら必須かなと思います

最後に

文書が大規模になればなるほど Latex を使ったほうがいいなと思います
図や表を大量に使う文書で参照が発生する場合は Latex のほうが絶対楽です
図1 と 図2の間に新たに図を入れて、図2以降を全部インクリメントし直して、、、なんて作業が発生したときには発狂しなくてすみます

あとは Latex で作成した文書のほうが体裁が綺麗です
ワードソフトだとどうしても文書の端がずれたり、微妙にフォントが変わったり、文字間隔が変わったりします
ワードマスターとかなら、その辺上手くできるのかもしれませんが、自分はワードの使い方がわからないので、その辺の体裁を気にしなくていいのもメリットかもしれません

デメリットとしては学習コストが高いくらいでしょうか

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