2015年2月3日火曜日

Eclipseでgradle入門

gradle_logo.png

概要

Gradleはビルドツールです
Groovy形式でかけるのでAntやMavenの用にXMLをゴリゴリ書く必要がありません
基本的なビルドフロー(ライブラリ解決 -> コンパイル -> war作成)の流れの他、テストやデプロイもできます
AntとMavenのいいところ取りみたいです
今回はEclipseを使ってJavaのソースをGradleを使ってビルドする方法を紹介します

環境

  • Mac OS X 10.8.5
  • Eclipse 4.3 Kepler
  • JDK 1.8.0_25
  • Ant 1.9.3
  • Gradle 2.2.1

環境構築

Eclipse、JDKおよびAntは事前にインストールしておいてください

Gradleのインストール

homebrewを使ってしまいます

  • brew install gradle
  • gradle --version

brewでインストールするとlibディレクトリがなくEclipse上で使えませんでした

公式からzipが配布されているのでそれをダウンロードして解凍して適当な場所に配置してください
2015/02/03での最新版は2.2.1でした

cd /var/tmp
wget https://services.gradle.org/distributions/gradle-2.2.1-all.zip
unzip gradle-2.2.1-all.zip
mv gradle-2.2.1 /usr/local/
cd /usr/local
ln -s gradle-2.2.1/ gradle
cd /usr/local/bin/
ln -s /usr/local/gradle/bin/gradle
gradle --version

バージョンが表示されればインストール完了です

Eclipseプラグインのインストール

Eclipseを開き

Help -> Eclipse Marketplace -> Search -> 「gradle」と入力 -> Gradle IDE Pack 3.6.x, 0.17

に遷移してInstallを実行してください
Eclipseの再起動を促されるので再起動します

プラグインのインストールはこれで完了です

プラグインの設定

インストールが完了できたら設定します

Eclipse -> 環境設定 -> Gradle

の「Gradle Distribution」で「Folder」のチェックボックスをONにしてインストールしたgradleのパスを記載します
今回の場合は/usr/local/gradleと記載します

config_gradle.png

警告がでなければApply -> OKとして設定を完了します
これでインストールしたGradleを使ってビルドすることができます

※プラグインにはgradleが同梱されているのでインストールしたgradleを使用する必要がなければこの作業は不要です

サンプルプロジェクト作成

PackageExplorer を右クリックして
New -> Other
と選択し
Gradle -> Gradle Project
を選択してください
choose_gradle_project.png

ProjectNameを適当に入力します
「Sample project」のプルダウンから今回は「Java Quickstart」を選択しFinishをクリックしてプロジェクトを作成します
input_project_name.png

以下のようなプロジェクトが作成されればOKです
create_project.png

Gradleの場合は「build.gradle」というファイルにgroovyを使ってビルドのルールを記載していきます
Antでいうところのbuild.xmlでMavenでいうところのpom.xmlに該当します

ビルドしてみる

早速ビルドしてみましょう
プロジェクトを右クリックし
Run As -> 2. Gradle Build ...
と進みます

するとビルドの設定画面がでてきます
ここで入力が必須なのが「Type tasks in the editor below.」の部分です
Antでいうところのtargetで、Mavenでいうところのgoalsにあたる部分です

カーソルをテキストフィールドに持って行き少し待っていると自動でtaskをサジェストしてくれます
Ctrl + Spaceを押しても同様です
suggest_tasks.png

今回は「build」を選択してください
入力が完了したら Apply -> Run としてビルドを実行します

[sts] -----------------------------------------------------
[sts] Starting Gradle build for the following tasks: 
[sts]      build
[sts] -----------------------------------------------------
:compileJava
:processResources UP-TO-DATE
:classes
:jar
:assemble
:compileTestJava
:processTestResources UP-TO-DATE
:testClasses
:test
:check
:build

BUILD SUCCESSFUL

Total time: 1.507 secs
[sts] -----------------------------------------------------
[sts] Build finished succesfully!
[sts] Time taken: 0 min, 1 sec
[sts] -----------------------------------------------------

こんな感じでコンソールのログに表示されると思います
「Build finished succesfully!」と出ていればビルド成功です

build -> libs
配下に「test-gradle-1.0.jar」が作成されていると思います
これがEclipse上でのgradleを使った一連の流れになります

最後に

今回の紹介は以上です
これでEclipse上でとりあえずビルドができるようになりました
あとはbuild.gradleの書き方とtasksの種類を覚えればGradleを使って開発を進めることができると思います

まだ本格的には使っていないのでAntやMavenと比較して大きな優位性は感じられていませんが、少なくともXMLで記述しなくていいのはGoodな部分だと思います

Tips

  • build.gradleを編集するエディタの色を変更する

Eclipse -> 環境設定(Preferences) -> Gradle EnIDE -> Gradle Editor

「Number color」と 「Normal text color」が黒で背景も黒の場合には白字に変更する

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