概要
Gradleはビルドツールです
Groovy形式でかけるのでAntやMavenの用にXMLをゴリゴリ書く必要がありません
基本的なビルドフロー(ライブラリ解決 -> コンパイル -> war作成)の流れの他、テストやデプロイもできます
AntとMavenのいいところ取りみたいです
今回はEclipseを使ってJavaのソースをGradleを使ってビルドする方法を紹介します
環境
- Mac OS X 10.8.5
- Eclipse 4.3 Kepler
- JDK 1.8.0_25
- Ant 1.9.3
- Gradle 2.2.1
環境構築
Eclipse、JDKおよびAntは事前にインストールしておいてください
Gradleのインストール
homebrewを使ってしまいます
brew install gradlegradle --version
brewでインストールするとlibディレクトリがなくEclipse上で使えませんでした
公式からzipが配布されているのでそれをダウンロードして解凍して適当な場所に配置してください
2015/02/03での最新版は2.2.1でした
cd /var/tmp
wget https://services.gradle.org/distributions/gradle-2.2.1-all.zip
unzip gradle-2.2.1-all.zip
mv gradle-2.2.1 /usr/local/
cd /usr/local
ln -s gradle-2.2.1/ gradle
cd /usr/local/bin/
ln -s /usr/local/gradle/bin/gradle
gradle --version
バージョンが表示されればインストール完了です
Eclipseプラグインのインストール
Eclipseを開き
Help -> Eclipse Marketplace -> Search -> 「gradle」と入力 -> Gradle IDE Pack 3.6.x, 0.17
に遷移してInstallを実行してください
Eclipseの再起動を促されるので再起動します
プラグインのインストールはこれで完了です
プラグインの設定
インストールが完了できたら設定します
Eclipse -> 環境設定 -> Gradle
の「Gradle Distribution」で「Folder」のチェックボックスをONにしてインストールしたgradleのパスを記載します
今回の場合は/usr/local/gradle
と記載します
警告がでなければApply -> OKとして設定を完了します
これでインストールしたGradleを使ってビルドすることができます
※プラグインにはgradleが同梱されているのでインストールしたgradleを使用する必要がなければこの作業は不要です
サンプルプロジェクト作成
PackageExplorer を右クリックして
New -> Other
と選択し
Gradle -> Gradle Project
を選択してください
ProjectNameを適当に入力します
「Sample project」のプルダウンから今回は「Java Quickstart」を選択しFinishをクリックしてプロジェクトを作成します
以下のようなプロジェクトが作成されればOKです
Gradleの場合は「build.gradle」というファイルにgroovyを使ってビルドのルールを記載していきます
Antでいうところのbuild.xmlでMavenでいうところのpom.xmlに該当します
ビルドしてみる
早速ビルドしてみましょう
プロジェクトを右クリックし
Run As -> 2. Gradle Build ...
と進みます
するとビルドの設定画面がでてきます
ここで入力が必須なのが「Type tasks in the editor below.」の部分です
Antでいうところのtargetで、Mavenでいうところのgoalsにあたる部分です
カーソルをテキストフィールドに持って行き少し待っていると自動でtaskをサジェストしてくれます
Ctrl + Spaceを押しても同様です
今回は「build」を選択してください
入力が完了したら Apply -> Run としてビルドを実行します
[sts] -----------------------------------------------------
[sts] Starting Gradle build for the following tasks:
[sts] build
[sts] -----------------------------------------------------
:compileJava
:processResources UP-TO-DATE
:classes
:jar
:assemble
:compileTestJava
:processTestResources UP-TO-DATE
:testClasses
:test
:check
:build
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 1.507 secs
[sts] -----------------------------------------------------
[sts] Build finished succesfully!
[sts] Time taken: 0 min, 1 sec
[sts] -----------------------------------------------------
こんな感じでコンソールのログに表示されると思います
「Build finished succesfully!」と出ていればビルド成功です
build -> libs
配下に「test-gradle-1.0.jar」が作成されていると思います
これがEclipse上でのgradleを使った一連の流れになります
最後に
今回の紹介は以上です
これでEclipse上でとりあえずビルドができるようになりました
あとはbuild.gradleの書き方とtasksの種類を覚えればGradleを使って開発を進めることができると思います
まだ本格的には使っていないのでAntやMavenと比較して大きな優位性は感じられていませんが、少なくともXMLで記述しなくていいのはGoodな部分だと思います
Tips
- build.gradleを編集するエディタの色を変更する
Eclipse -> 環境設定(Preferences) -> Gradle EnIDE -> Gradle Editor
「Number color」と 「Normal text color」が黒で背景も黒の場合には白字に変更する
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